「---もしも・・」

『おっそーいぃっ。
 何してたのよ?』

黄色い声が電話口で鳴り響く。

耳に響いてうるさいな。


「何って・・・
 ナニだけど?」

『何???』

「・・・クス。なにか、ご用ですか?
 レイナ様?」



電話の相手は、レイナだった。


やれやれというように
体を起こして、
ため息交じりにつぶやいた。



『・・・今、暇なら・・食事に誘おうとしただけよ?』

「・・・無理です。
 逆に、食べようとしたら、
 貴女の電話でお預け状態ですので
 早く、いただきたいのですが。」


ナミがくすっと笑って
武の髪を撫でた。


『あら、ちょうどよかったじゃない?
 じゃぁ、私とーー』

「・・・ふっ。」

多分、意味わかってねぇな。

軽やかなレイナの返事に思わず苦笑。