昴様は「え?え?本気?武・・」

ってショックを受けて 後ろに後ずさる。



「えぇ。本気です。
 今までお世話になりました。
 引き継ぎを すぐに行います。」

「市川、武。
 いいのか?」

「えぇ。もちろん。
 給料はもちろん、倍ですよね?
 引き継ぎやマンション解約もありますので一週間はお待ちいただきたいのですが。」

「あ、あぁ。
 うん。それはーーーいいけど。」

「では、始様。
 うちの、弟を解放して 握っている弱みをお返しください。」

「あ、あぁ。
 なんだ、市川、武。気が付いていたのか?」

机に置かれていた書類を ほら、 と弟の優に渡す。

あ。やっぱり何かしら脅されていたんだな。
予想的中すぎて怖い。



「あ、ありがとうございます。
 って、、、武 兄さん、、、 アメリカいくの・・?」

「まぁな。
 大丈夫だって、こんな 面倒なのは俺に任せとけって。
 
 始さん。
 弟を開放しても、よろしいですよね?」」

「ーーあぁ。 わるかったね?」

にこーーっとわらった始さんに弟はまたびくっとなった。

はぁ。 だ か ら  脅すなって。


また、連絡するから。といって
扉をそっとあけて、弟を外へと追いやった。

こっから会社へは 近いから 遅刻することはないだろう。
とりあえず一安心だ。