俺が紅茶を入れる間、
だーれも、なんにも話さない。

気まずい空気が流れる。

ま、俺もわざわざ 取り繕うことなどしないが。


とりあえず、
三人分 紅茶を入れて、

「どうぞ。」

と 始さん、実弟の前にカップを差し出す。

そのまま昴様のところにいって

「・・どうぞ。」

と、カップを差し出すついでに、
にぃっこりと、
満面の笑みで微笑んでやった。


ひぃっと小さく 悲鳴を挙げて「あ、ありがとう」と返事をした。


ははは。


もう、俺に干渉はしないといっておきながらの
コレ、だもんな。


まったく。


朝から。



「・・・用件が、ございませんようですので
 私は、仕事をさせていただきます。」