『あのっ。でも、
 その・・・、そういって、もう、昨日の昼から
 丸一日出てきてないんです!!!』


「・・・・・は?」



ちらりと時計に目をやると、
もう昼1時を回っていた。


『あの、大事な戦略会議もキャンセルされましたし、
 夕べの会食も その。。
 ご自身で キャンセルされています。
 食事とかも取らずに、その、
 ずっと籠られていて・・・僕、どうしたらいいか・・・』


「・・・・。はぁ。
 何やってるんだ。昴様は・・・迷惑だな。」


はぁ。まったく、
何を考えているんだ。

たぶん、秘書室も 
三崎に全部を一任したんだろう。
室長は意外とめんどくさがり屋だからな。

警察にさえお世話にならなければ
どっちでも良いとでも言ったんだろう。