「ありがとう、爽介くん」



「男なんだから、当たり前です。
あ、真央さん…あの、」



「……?」



「ランチ!一緒に行きませんか!」




力強くそう言った後は、



ただ顔が赤くなっていくばかり。



それでも爽介くんは、



じっ…と、私から視線をはずすことはなかった。




「うん、いいよ。
もちろん、爽介くんの奢りだよね?」



「……もちろんです」




ぽりぽりと自分の頬を人指し指で掻いた爽介くんは、



頼んでいたコピーを続けるためにコピー機の方へと走っていった。




本当に、憎めないなぁ……