「もう、俺に関わらないでください」
「そ…」
爽介くんは、
思わず鳥肌がたってしまいそうなほど、強く槙田さんを睨み付けていて。
槙田さんは何も言わずに、自分のデスクの方へ戻っていった。
「……はぁ、やっと追い返せた…」
槙田さんがその場からいなくなると、
爽介くんは、はぁ…っと安堵の溜め息を吐いた。
「爽介くん…」
「誤解…されたくないから」
「え…?」
「だから、これからはずっと、真央さんといる。」
槙田さんのこと、可哀想と思う一方で、
爽介くんの言葉に、喜びを感じている自分がいる。
……槙田さんの言う通り、
私は最低かもしれない。
でも…
今ここにある幸せを、手放したくないんだ。