「くるみ…」




やっぱりね。



いつものことだから、絶対来ると思った。




「爽介!ランチ行こ!」



「行かない。
真央さん、仕事まだ残ってますか?」



「え…あぁ…えと、
これのコピーと、これ書いちゃったら一応終わりだけど…」



「じゃあ俺、これコピーしてきますね」



「う、うん…ありがと」




爽介くんは資料の束を持ってコピー機の方へと歩いていった。



だから槙田さんもそれに着いていくと思っていたのに、



槙田さんはじっとそこに立ったまま、私を見ていた。