「じゃあ俺、終わるまで待ってますね」
「うん」
「俺も、仕事頑張りますから」
「残業になりたくないから、ミスはしないでね」
「……はい、頑張ります…」
爽介くんは反省したようにそう言うと、
また『へへ…っ』と頬を緩めて、二人で仕事に戻った。
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「真央さん」
お昼頃になって、
爽介くんが私のデスクへとやって来た。
「爽介くん、どうしたの?」
「えと…あの、
ら、ランチ……一緒にど「爽介~!」
真っ赤になって何かを言おうとしてた爽介くんのもとへ、
いつもの、あの声が聞こえてきた。