「ぬぁ~土曜日の理科実験工作お願いできますかぁ?」

あまりに間の抜けた声についつい首を縦に降ってしまう…まぁ面白そうだからいいかぁ…持ち前の好奇心が邪魔をして仕事を増やしたようだ。実験工作は塾の無料テストを受けた子の余興として行い題材は時計解体…はぁ…そんなんが実験かカワイイナ…

「やりますけどー来てる人数が多いと僕一人じゃさばけないかもしんないんですが…」

「ぬぁ~新人の佐藤さんがフォローに入るんで大丈夫です…だと思います」

相変わらず藤原さんの答えは頼り無さげで、少し不安にさせられてしまう。しかし新人の佐藤さんって誰だろう?Uぅたには思い当たる節があった、確か…性格には思い出せないが女の子が入っていたはずだ。とりあえず使える人間であることを願いつつ、その日は挨拶もそこそこに家路に着いた。