「わーぁ……」
私達が来たのは近くの遊園地。
ジェットコースターから始まってお化け屋敷、コーヒーカップなどぐるぐる回っているうちにすっかり夜になっていた。
で、最後は締めの観覧車……なんだけど……
「凄い行列……」
「だな」
平日だというのに観覧車は2時間待ち。
「どーする?」
「奈未乗りたいんだろ?なら、並ぼうぜ?」
私の手をぐいぐい引っ張って行列に並ぶ春樹。
「でも……春樹時間は?」
「別に大丈夫だし、俺は奈未といたいからいいんじゃね?」
ポケットに手を入れて私の隣に並ぶ春樹は前よりも一段と大きく見える。
「あのー……赤織選手ですか?」
そんなことを考えていると春樹の周りには数人の女の子がいる。
「そうですけど……」
「え!?本物!?ヤバーい!!握手して下さい!!」
キャピキャピはしゃいでいる女の子と握手を交わす春樹。
その瞬間……私には遠い存在なんだなーと思って寂しくなった。
「頑張ってくださいね!!応援してますから!!」
「ありがとうございます」
春樹は女の子に対してニコッと私に見せる笑顔と同じ顔で女の子に笑いかけた。
……そんな顔……私以外の人に見せるんだね……。
そうだよ……。
もう春樹はプロなんだ……。
前みたいに堂々とデートとかできないんだもんね……。
「奈未ー!!」
そんな優しい声にも反応できない。
きっと今私酷い顔してるんだろなー……。
「奈未?」
心配そうに春樹が顔をのぞき込んでくる。
そんな優しさすら素直に受け止められない。
バカだな……私……。
こんな姿……春樹に見せたくないよ……。
「奈未泣いて「もう知らない!!」
春樹の言葉を遮って行列から抜け出して走り出す。
「ちょ、おい!!」
後ろから春樹の声が聞こえる。
でも私は立ち止まって振り返ることができない。
……ねぇなんで……?
私決めたじゃない……。
春樹を応援するって……。
こんな事になるってわかってたじゃない……。
なのに……なんで?
私……やっぱり春樹のこと信用できてない?
私達が来たのは近くの遊園地。
ジェットコースターから始まってお化け屋敷、コーヒーカップなどぐるぐる回っているうちにすっかり夜になっていた。
で、最後は締めの観覧車……なんだけど……
「凄い行列……」
「だな」
平日だというのに観覧車は2時間待ち。
「どーする?」
「奈未乗りたいんだろ?なら、並ぼうぜ?」
私の手をぐいぐい引っ張って行列に並ぶ春樹。
「でも……春樹時間は?」
「別に大丈夫だし、俺は奈未といたいからいいんじゃね?」
ポケットに手を入れて私の隣に並ぶ春樹は前よりも一段と大きく見える。
「あのー……赤織選手ですか?」
そんなことを考えていると春樹の周りには数人の女の子がいる。
「そうですけど……」
「え!?本物!?ヤバーい!!握手して下さい!!」
キャピキャピはしゃいでいる女の子と握手を交わす春樹。
その瞬間……私には遠い存在なんだなーと思って寂しくなった。
「頑張ってくださいね!!応援してますから!!」
「ありがとうございます」
春樹は女の子に対してニコッと私に見せる笑顔と同じ顔で女の子に笑いかけた。
……そんな顔……私以外の人に見せるんだね……。
そうだよ……。
もう春樹はプロなんだ……。
前みたいに堂々とデートとかできないんだもんね……。
「奈未ー!!」
そんな優しい声にも反応できない。
きっと今私酷い顔してるんだろなー……。
「奈未?」
心配そうに春樹が顔をのぞき込んでくる。
そんな優しさすら素直に受け止められない。
バカだな……私……。
こんな姿……春樹に見せたくないよ……。
「奈未泣いて「もう知らない!!」
春樹の言葉を遮って行列から抜け出して走り出す。
「ちょ、おい!!」
後ろから春樹の声が聞こえる。
でも私は立ち止まって振り返ることができない。
……ねぇなんで……?
私決めたじゃない……。
春樹を応援するって……。
こんな事になるってわかってたじゃない……。
なのに……なんで?
私……やっぱり春樹のこと信用できてない?