「一緒に行っていいか?」

「うん…」


あたしの気持ちはもう完全に新井こうじに行っていた。昨日はあんなに大嫌いだったのに。 


あの時はまだ子供だったから、多分あいつの優しさにくらっときてしまったんだろう。 


一歩立ち止まれば良かった。