次の日の朝、あたしはまだ迷っていた。 

『新井こうじは本気にあたしのことが好きなの?』 

『あたしは新井こうじの 彼女になるの?』


一回「好き」って言われると、どうしても意識してしまう。 


あたしはすでに新井こうじのことを好きになりかけていた。


「いってきまぁーす…」 
あたしは、気分が乗り切らないまま家を出た。


「おはよう。」


「!?」


あたしの目の前にいたのは新井こうじだった。