「それを聞いた僕の方が動揺しているよ」

「え?」


「いや、なんでもない。それより、夜会には必ず参加してもらうから。いのりのこと、紹介したい人もいるし」


「紹介したい人?それって、誰ですか?」


「会えばわかるよ」


そう、少しなげやりにいうと、彼からそのままベッドに寝そべる。


「あ、は、はぁ」


さっきの甘い空気とは違い何故だから、物凄く重い空気。

原因は、グレンさんのことだ。やっぱり、やけになって言わなければ良かったかも。


海鈴さんってば、結構やきもちやきなんだから。