「ま…待って、ってば」


「やだ」

「や、やだじゃなくて!わ、わかりました!言います、言いますから!ただ、ただ少し髪にキスされてときめいただけです!それだけですから!」


身体をねじりながらそういうと、身体をはなし"なるほど"と納得したように呟き、私は慌てて服の乱れを直した。


「だから、めを合わせなかったと」

「だって、なんか、恥ずかしくて…」


「意識してもらえるのは喜ばしいけど、それは僕だけど、グレンに向けられてるってのは、気に入らないけど、そう。グレンがね」


「私も予想外でした。だから、かなら動揺しました」