そんな、明らかにおかしい態度の私に海鈴さんは、首をかしげた。



「そう、なんですね。不安ですけど、それ、私もでないといけないんですよね?」


「あ…うん」

「花嫁と、して、ですか?」

「そうだね」

「そうですか…なんか、緊張しちゃいますね!」

「ねぇ…いのり?」

「…え?」

少し低い声で名前をよばれ、恐る恐る、海鈴さんをみれば、眉間にシワを寄せながらわたしに近付き後ろから抱きしめられた。