そんなことをしていると
部活を終えた萌斗くんがやってきた

一気に輝く夏梨の目

(本当に好きなんだな…)


「おはよっ!」

夏梨は萌斗くんに声をかけた

「あ、おはよう」

ちょっと驚いてはいたが
まるで妹に言うかのように
優しく包み込むような口調で
返してくれた


返ってきた挨拶に
少し紅く染まった夏梨の頬

とても女の子らしく
そしてとても幸せそうだった


(いいな…)

夏梨の行動力にそう思ってしまった