(どうしちゃったんだろ、あたし)


優里香にはこの感覚が何なのか
分からなかった


今まで恋はしてきた

でもこんな感じは初めてだ



「優里香?聞いてる?」

「…あ!ごめん、」


奈緒の声で我にかえった


気づくとこちらに向かって歩いてた
“公平” と呼ばれた彼は1組のクラスに
入って行くところだった