ドッ!

「いっ……た、」

半ば突き飛ばすかのように放り投げられた。

冷たく固い地面に膝を強打する。

「何するんですか」

手をついて起き上がり永倉を睨み付ける。永倉は蔵の入り口からあたしを見下ろした。

「朝までこの蔵で大人しくしてるんだな。お前、ちょっと口がすぎるよ」

「充分大人しいじゃないですか」

「どこがだよ。すっとぼけてあーだこーだ。
ナメてるだろ」

「テメェら舐める趣味なんざねぇよ」

「そういうとこがだよ」