「それにそのナリ。髪も黒じゃねぇ。異人か?」
「こんな流暢に日本語話す外人いるわけないでしょ。生粋の日本人ですって。髪だって、生まれつき色素が薄いだけだから」
「へぇ。綺麗な髪だね」
沖田がニコニコ笑いながらいった。
この人本当怖い。目が全然笑ってない。
「……ありがとう。あの、あたしも聞きたいことあるんですけど。いいですか」
「駄……」
「いいですよ。どうぞ」
土方の言葉に被せて沖田が言う。わざとらしい。土方がめっちゃ怒ってる。永倉は呆れてる。
……わかりやすいな、この人ら。
「どうも。じゃ、今何年ですか?」
「おかしな事聞きますね。……今は文久三年、
1863年の6月7日ですよ」
………夢なら覚めろとマジで思った。