席替えをしたけど、なぜかいつもカナエちゃんと席が近くなるという奇跡。




「これ、お母さんから貰ったんだけどいる?」



そういって差し出されたのは、先程春希から貰ったフード店の割引券と同じものだった。




「え!?」

「あ、もしかしていらない?」

「あ、ううん!くれるの?」

「うん。この駅、あまり行かないし」

「そっか!じゃぁ、貰ってもいい?」

「どうぞ」

「ありがとう」