誘うのは勿論、真梨と圭太と…直人。






昨日気付いたけど、直人はSSの魔力を持っている。




小学5年生でSSはものすごくスゴイ事。







それを今まで知らなかったのだ。




このライトダーク学園には、SSの生徒が5人いるらしい。






私、真梨、圭太、直人……あと一人は誰なんだろう。




その人誘って討伐行きたいなぁぁ。








ま、仕方ないか。



わざわざSSの人を危険に晒さなくてもいい…。







「行っくよ〜〜!!」




「おい、まさか…」


圭太が私を見つめ驚いた表情をする。





「その無防備なカッコで行くんじゃねぇよな…??」





私の今の格好は、短パンにキャミソールという涼しげな感じ。




今は真夏だし、この格好って普通じゃないの?






「このカッコで行くよ??え、何か変?!」




「いやいやいやいや!!今回の討伐の相手わかってんのか?!あんな奴とそんなカッコで勝負すんなよ?!」






「えええぇえー。なんでー」




「攻撃されたらどうすんだよ?!」





「バリア張るー」




しばらく言い合ったあと、圭太はため息を吐き諦めた様子で肩を落とした。





「知らねぇぞ」




「だいじょぶ、だいじょぶ!!私これでも負けた事無いんだからね!」




「えええぇぇえええ?!?!はっ、ははは華乃ってまま負けた事ないにょ…ないのっ?!」





最後は噛みながら話す真梨の反応に、ぎょっと驚く直人。






まぁね。この反応じゃ誰でも驚くよ。






「ないよ。一回だけ死にかけた事はあるけど、治癒魔法を使えばすぐ「えぇぇぇええええ?!?!だっだっ大丈夫なのぉっ?!」




「………」






シン、と沈黙が流れる。




「大丈夫じゃなかったら私なんでここにいるの(笑)」




「え、あ、そっか…。あはは……」






顔を真っ赤に染めて恥ずかしがる真梨を見つめ、圭太は必死に笑いをこらえている。




直人はずっと何も話さず寂しいのか私の背中にピトッと貼りついてきた。







かっ!






かわぃいいいぃぃぃぃ!!!!




「華乃ちゃん」




「ほえ?」



直人から声をかけられる。





「今日って何の討伐に行くの?」




「そのうちわかるよ!」






直人は興奮気味で目をキラキラさせ私に言った。




その様子もすごくかわいい。






目の保養!



じーーーーーーーっ。





「な、何?華乃ちゃん」




不審な行動をしているため、直人がクリクリとした瞳で話しかけてくる。





「あ、いやー、直人は無防備じゃないかなーと思って」




なんて嘘を吐く。






こんなキモい事は知られないようにしておこう。