「…直人。話があるの」




「恵?どうしたの?」




「ちょっと来て」






直人を倉庫裏に連れて行き、本題にはいる。








「何なの、休み時間に来てる女子は」





「へ…?」




「あたし……以外の女子…っ…とっ……」







言いながら涙が零れ落ちた。



あぁ…あたし、予想以上に直人が好きなんだ。





「そんなのじゃないから!」




直人が口を開いた。






「僕の一番は恵だよ!あんなのじゃないから…」






直人は照れたようにもじもじと、しかしハッキリと言った。





「ほん…とっ……?」




「うん……」






すると直人はあたしを抱きしめてきた。







直人の温もりがあたしの冷たい心を溶かしていくみたいに…心が楽になった。









直人の腕の中に居れる事があたしの幸せだから。




直人が他の女子と居るのに嫉妬しちゃう。






他の女子と笑顔になってたら胸がズキン、と痛む。




「…ごめん。恵」





「ううん……もういいよ…」






あたしは直人に抱きしめられたまま、あたしってすごい幸せなんだな…と涙を流した。