しかし、マスターは気にすることなく4番目に語りかける。



「なるほど、君はこの世界が嫌いなのだな。……なぜ、そこまで嫌う?」


「なに、理由なんてあんたに教えなきゃなんないの?」


「い、いやっ!別に嫌なら嫌と…………………「他人面する奴らしかいない。愚弄者の塊によって出来た世界だからだよ」



慌てるマスターに4番目はカップを傾けながら淡々と答える。

初めから教えてあげればよかったのに。



「ところで、僕は名前を教えたのに君は何も教えてくれないんだね。さっきから質問ばかり。

ツマンナイ人間しかいない世界に、やっぱり僕は【失望】する」



言いたい放題言うわりに、4番目は気に入ったのかオレンジティーをおかわりする。