それから数日。
4月28日。

あたしの誕生日。


この日は2人でお花見にいった。


「せいやぁっ。桜きれいっ!!」


元々桜が好きなあたしはそれだけでもうれしかった。


「みづき」


真剣な顔をして清也が呼ぶ。


「なぁに??」


「お誕生日おめでとう」


…うれしかった。

この日をあたしは忘れないと誓ったくらい。

あたしは誰にも誕生日をお祝いされたことがなかった。

いや、されてはいたけど当日にお祝いされたことはなかった。

だからこそ余計にうれしかった。