今より楽になるかもしれない。
楽になるかもしれないが、
そこに希望なんてない。
春休み。
私の心を救ってくれた友達から
電話があった。
「もしもーし○○?」
「おん、なん?どした?」
「あんさー、うち留年なったけん
学校やめるわ」
「…………は?」
「いや、みんなと進級できるよう
頑張ったけど1つだけ受からんかった
ごめん、修学旅行一緒にいこうって
約束してたのに…」
「いや、そんなこといーよ!
それよりあんたやめてどーすんの?」
「編入する、して働く」
「そっか…なんかあったらいつでん
電話しろよ!話、いつでも聞くから!」
「ありがと!ぢゃ、今から学校だけん
切るわ。またね、大好き」
「うちも好き!頑張れよ?また」
次来たとき、あいつはもう
学校にはいないんだ…
そう思うと少し寂しく感じた。