「やめろ」



あたしのすぐそばで低い声が聞こえた。



恐る恐る目を開けた



そこには、あの



黒崎疾風が鉄パイプを持つ、男の腕をつかんでいた。



つかんだまま、もう片方の手で涼しい顔のまま



男を殴った。



男は後ろによろめき、倒れた。



すると、周りの男達が



「こっ.....こいつ!あの....黒虎.....ブラックタイガーのリーダーの黒崎疾風じゃないか?」



「まさか!でも、あの殴り方...黒崎疾風だ!」



「逃げろっ!」と言って男達は逃げて行った。