もうすでにそこには、剣也がいて。
私の作戦は、実行することも出来ずに失敗。
どうしよう…。
時間になるまで待ってようかな?
いいや!行っちゃおう!
「剣也!おはよー」
「お!ゆきな、おはよ」
「ねぇ、いつから待ってたの?」
「今来たとこだけど?」
剣也のうそつき。
ずっと、見てたんだからね。
「嘘ついても無駄。ずっと見てたんだから」
「はぁ?なんだよ…。せっかくかっこつけようと思ったのに」
「残念でした!」
「ったく、このやろー!」
そういって剣也は、私の髪をわしゃわしゃかき回した。
「もう!」
「よし!行くか」
「うん!」