「剣也?」
「悪い、抑え効かなかった」
そう言って剣也は私を抱きしめた。
そして、こう続けた。
「ゆきな、好きだ」
「えっ?なんで?だって剣也…」
「ごめん。俺、ゆきなに告ったとき冗談にされて、悔しくて、それで嘘ついたんだ」
「ずっとずっと好きだった。俺にゆきなを好きになる資格なんてないかもしれねぇ。でも、大好きだ」
「資格なんて、関係ない。私もずっとずっとだったよ」
「ゆきな、俺と付き合って」
「うん」
そして、私たちは再び唇を重ねた。