「ある村に赤ずきんというかわいい女の子がおりました」
「おばあさん、体調はどうですか?」
「大分よくなったわ」
コンコン
「おばあさん、大丈夫ですか?」
「おばあさんと赤ずきんのもとに現れたのは、オオカミに食べられたところを 助けてくれた、兵士とその子供でした。兵士の子供は双子だったのです」
「こんにちは。もう大丈夫ですよ」
「それは、よかった。紹介します。息子の勇斗と陽斗です」
「あら、よろしくね。ほら、赤ずきんも挨拶して」
「よ、よろしくお願いします」
「こちらこそ」
「それからというもの、赤ずきんとは、よく遊ぶようになりました」
「ぼく、赤ずきんが好きだ」
「ぼくも好きだ」
「私は2人とも好きよ」
「赤ずきんは、2人の気持ちにまったく気づいていませんでした」