そう願いながら、くじを引いてみると…。
あ・た・り。
あ、有り得ない。
なんで私が主役なんてしないといけないわけ!?
演技なんてや ったこともないのに…。
「げっ、俺主役かよ」
そういったのは、剣也だった。
私、剣也と赤ずきんするの!?
しかも、私達のやる赤ずきんは未来の赤ずきんで、おばあさんと赤ずきんを助けてくれた兵士の子供と赤ずきんが恋するって言う話だし…。
「なぁ、赤ずきんって誰?」
「…わ、私」
「え、ゆきな?」
「う、うん」
「わりぃ…。誰か、主役変わってくれねぇ?俺、主役なんかできねーよ」
それって、私が主役だからかなぁ?
避けられた気がする。
やばい。涙出てきそうだよ…。
「だめ!くじびきなんだから、ちゃんと公平にして!」
「まぢかよ…」
やだなぁ。こんなに思いっきり避けられたことないから、結構ダメージ大きいや。