「ゆきなどした?誰か探してんのか」
「ううん、気にしないで。じゃあもう行くね」
「あ、ああ」
私は剣也を避けるようになっていた。
もし、剣也と話しているところをこはるちゃんに見られたら…。
それを考えただけで、背筋が凍りついた。
「ゆきな、顔色悪いよ?」
「そう?私は大丈夫だよ」
「なら、いいんだけど」
こんな状況で、川遊びなんてできるわけない。
はやく、終わらせたかった。