「大丈夫だって。噂なんて気にするな。何があっても守ってやるから」


繋いだ手から千太郎の優しさが伝わってくる。


「ありがとう」


千太郎がいてくれれば大丈夫。何があっても何を言われてもその存在に心強くなれる。


「「ただいまー」」


「おかえり。今日も一緒なのね。朝も帰りも一緒で本当に仲良しね」


仲良しな幼なじみという結論で、お母さんは納得していた。


幼なじみの関係が進展しているなんて疑うことをしない。


私たちはお母さんが言ったことを笑い、2階へと上がった。


とりあえず着替えるためにそれぞれ自分の部屋に入る。