「着替えたら車で送る」




「…ううん大丈夫。タクシーで帰るから」




タクシー券を貰っている私は、首を横に振る。




そして視線を上げるとそこには、苦しげに顔が歪んでいる裕也さんがいた。




「俺の我侭を聞いてくれ。今は…、一人になりたくないんだ」




「うん…」




そんな顔をされたら、イヤだとは言えないよ---




そして私は衣装室まで裕也さんにお姫様抱っこをされながら、裕也さんの胸に頭を置き麗華さんの事を思っていた。