「いい方?…松平君、失礼だね。いい方ではなく、かなりいい方なんだよ」




「あ…、すみません」




恐縮する松平君に思わず笑ってしまった。




若い子をからかって楽しむなんて、年を取った証拠なのだろう…。




500年はちと、生きすぎだな---




「もう大分、遅くなった。学生もいる事だしそろそろ皆、帰るぞ」




そう言って私が先に扉を開けて出て行った。




エレーヌの魂の入った、ナイフを持って---



  【監督SIDE END】