監督が一番、辛い筈だ。




それでも実行すると言っているのだから、周りの人間がとやかく言ってはいけないのだと自分に叱咤しながらスタジオへ入る。




来たのはいいけれど…、やっぱり気が重いなぁ---




私から少し離れた所で、裕也さんをジッと見ている麗華さんを伺い見た。




凄くウットリしした表情で裕也さんを見ている、麗華さん---




本当に裕也さんの事が好きなんだと、見ていて凄くよく分かる。




どうしよう…、




やっぱり無理だよ---