これから起こる事を、なにか感じ取っているのだろうか?




美月から体を離し、ニコリと笑顔を向けた。




「さ、教室に行こっか…」




「…そうだね」




そして私達は教室に向かった。




歩いている間にナイフをポケットに入れる。




美月の力が僅かでもナイフに入ったと思うだけで、力が湧いてくるようだ。




これから私達がする事で、いい方向に向けば良いけれど---




不安な思いを胸に、明日実行される事を思うと胸が痛んだ。