懐かしい…、




私のお姉様---




私にはたくさんのお姉さまがいた。




その中で年が一つしか違わなかったお姉さまと、仲が良かった事を私は覚えている。




それが…、




美月---




前世で私が今、手にしているナイフを王子様に刺せば、人魚に戻れると涙ながらに教えてくれた美月。




「大丈夫…、心配しないで」




「…変なまりあ」




心なしか声が震えている美月…。