学校に着いて早々、私を待っていた美月に空き教室へ連れて行かれた。




美月が何故、二人っきりで話し合いたいのか予想はついている。




昨日の監督の話しで---




「美月どうしたの?」




「ん…、実はさ」




そう言って差し出してきたのは、懐かしい小型ナイフ。




綺麗な宝石で装飾されている小型ナイフを美月から受け取ると、それをジッと眺めた。




前世で私がお姉さまから受け取ったナイフだ---