諦める---




そう…、




私が諦めればいいだけなのに…。




『小田切君が一番愛しているのはまりあ…、君だ。それを催眠術で愛し合っている者同士を引き裂くなんて、間違っている』




そんな事を言われては、頷く他になかった---




これからどうなるのだろうか?




そんな不安を抱えながら、ボンヤリと窓から次々と通り過ぎる高層ビルを眺めていた。