目を細めながら海を眺める裕也さんの顔は、いつもの5割り増しくらいキラキラと輝いていて眩しいですッ! 食い入るように裕也さんを見ていると、ふいに夢によく出てくる王子様の事を思い出してしまった。 その王子様もそういえば、私とこうやって海を眺めた時の表情が今と同じだった--- 違うと言えば髪と目の色だけ。 ボンヤリそんな事を考えていたら、海を見ていた裕也さんの瞳が自分に向けられていたことに気づく。