切ない顔をした敦さんに目を奪われてしまったが、すぐに私は呼ばれた方へと向かった。 多分、敦さんは私の方を今もずっと見ている。 強い視線を感じるから…。 どうしてこの人は、私の事をこれほどまでに好きなのだろうか? いつも思うけれど、不思議でたまらない。 だってこの人も裕也さんと同じで、とても人気のある俳優さんだから。 そんな人が私の事を好きだと言ってくれても、ピンとこないんだもん。