【敦SIDE】
俺の目をみて謝るまりあちゃんの瞳は、とても綺麗だった---
アクアマリン色の瞳がキラキラと輝いていて…、
あまりにも綺麗で泣きたくなる。
なんでこの人は、裕也さんしか見ないんだ?
俺はずっと、この人を見ていたのに---
歯を食いしばりチラリと裕也さんに視線を向けると、今だ楽しそうに彼女と話している姿が目に入る。
本当にムカつく---
裕也さん達を見ながら、過去に見た夢を思い出していた。
最初に見たあの夢はたしか小学校に入ったくらいか?
俺の両親はとても仲が悪く、その日の夜もお互いを罵りあっていた。
そんな両親の罵声を布団に潜り込みながら耳を塞ぎ、泣きながら眠りについたのを覚えている。