「恋する季節じゃー!」

「いきなり何!?」


あたしの名前は富貴 羚(ふうき れい)。晴れてここの高校に入学したぴっぴちの高校一年生。

冒頭にある、発言をしたのはこのあたしって訳です。


そしてそのあたしの発言に突っ込んでくれたのが親友の、小崎 神流(おざき かんな)。
小・中と一緒で幼なじみでもある。
そして神流はズバり、モテる。鼻筋は通っていて目はパッチリ、小さな唇で恵まれたその容姿!!さらにはモデル並の体型!!

こんだけいい条件が揃っているので、ほっとく男はいないワケで…。神流には年上の彼氏がいる。

これまた彼氏サンもイケメンで、背が高く、頭もいい。あ、ちなみに大学生らしい。


そんな完璧を描いたような親友とは裏腹に、あたしは平凡だ。

神流によると、中性的な顔立ちらしく加えて髪型もショートなので時々男に見えるとか。
まぁこれはあたしも自覚してるけど、あたしは口が悪い。

外見はクールとか皆に言われるけど、実は全然そんなことナイ。
よくギャップが激しいって言われるんだ。