いつも、四人で帰るのに
みうがやまねんに話があるから先に2人で帰っててっていうから
いま、田中と2人で帰っている。

四人でいることが多いから、2人っきりとかドキドキというか緊張する

「おい、危ないぞ!」

ぐいっと田中がわたしの肩を引き寄せた。

「ちょ、なにするん...」

「あぶねえ。お前、車道側に歩くなよ、女子なんだし
まぁ、気付かなかった俺もわりぃな。ごめんな?
しっかし、こんな狭い道でスピード出すなよ...ったく」

すっと、わたしを歩道側へ移動させ田中が車道側でもう一度歩き始めた

どきどきする。なにこれ?

田中の手ってあんなに大きかったっけ?
あんなに、身体しっかりしてたっけ?

いつもと違う環境にあわせ、性別の違いを意識させるようなことがあったから
こんなにどきどきしてるのよ、きっと。

でも、受け止められたとき
もう少しこうしていたいって、どこかで小さく思った

すぐになおるとおもった、どきどきは全く治る気配はなかった。

少しの沈黙が続く。

沈黙を破ったのは田中だった。

「なぁ、俺らさ。親友なんだしさ、名前呼びしねぇ?」

「え?」

「まお。」

「...」

なにこれなにこれ?
もっとどきどきする。

「早く、俺の名前呼べよ(笑)」

「と、ともひろ?」

「ともでいい」

にっと笑った田中...ともにあわせて
胸がもっと高鳴るのがわかった。

「とも....?」

「そうそう!いい子だ、まお(笑)」

頭をくしゃくしゃに撫でられる

ねぇなんで?
どきどきがとまらない

むしろ、胸は高鳴るばっかり


なに?この気持ち。

家帰ったら、みうに電話しなきゃ。