涼太は5歳になった。


ある日、保育園から帰ってきた涼太はいきなり母にこう言ったの。


「僕、これからはママとかパパとかじゃなくて、お母さんお父さんって言う!」


「なんで?」


涼太は、母の言葉には答えずに遊んでいる。


ーまぁ、そんな簡単にすぐにお母さんなんて言えるわけないよねー


母はそう思っていたんだけどね。


「お母さん、カードで遊ぼう」


「……」


「涼太〜もう少しだけママって呼んでくれないかな〜?」


また答えない涼太。
母も大人げない。
しかし涼太の心の中で何が起こったんだろう?


「かりんちゃ〜ん。涼太がママって呼んでくれなくなった〜」


母は私に泣きつく。


知らんがな!