おじいちゃんたちがいても、気まずいのは変わらないのか…


おばあちゃんと話をしながら、そんなことばかり考えていた。





「あ、きたきた!」

「待ってましたよー」


門を曲がり、家が見えてくると…家の前で
、栄治とお母さんが手を振っているのが見えた。



「夏ぶりだね」

「疲れたわ」

「さあ、どうぞどうぞ」

「ごめんね(汗)車で迎えに行きたかったんだけど、今修理に出しててさ〜」


お母さんたちは、玄関で順番に靴を脱ぎ、家にあがる。


必然的に、私と慶太は玄関に2人きりになる。

先に靴を脱いで、家に上がろうと思ったその時…



「…………っ!」


後ろから、慶太に手首を掴まれた。

とっさに後ろを振り向く私…




「・・・・・」