なんで?

なんで慶太がここに…



「迎えに来た」




慶太は低い声でそう言った。



迎え!?

何それ…



「荷物持つよ」

「ハハ。まだそんな歳じゃねえよ(笑)じゃあ、これ持ってくれ」


おじいちゃんはそう言って、お土産の紙袋を慶太に差し出した。



「じゃあ、これもお願い♪」


おばあちゃんも、自分の手荷物を慶太に渡す。




っ!

その時…慶太と一瞬目があった。

私は、流すように慶太から目をそらす。



不自然すぎる行動。

でも、普通にはできなかった…


私って子供…







「へえ…ここにコンビニが出来たんだー」


駅から、歩いてわが家を目指す私たち。


私とおばあちゃんが並び、前では慶太とおじいちゃんが並んで、話しながら歩いてる。



慶太とまだ会話してない…

まともに目も合わせてない…