「本当にいいの?」

「いいよそんくらい。しつこいぞ」



ボリュームたっぷりな400円の焼きそばは、拓海が奢ってくれた。

まぁ、こう言ってくれてることだし、たまにはいいか。



「じゃあ、いただきます!」



拓海は「それでよろしい」とふざけながら笑った。



私たちは神社の本堂へ続く階段の中間地点で腰をかけて、私は焼きそば、拓海はたこ焼きを食べながら花火が上がるのを待つことにした。

別のところでもよかったけど、拓海はどうしてもここで見たいんだそうな。
理由は言ってくれなかった。



「なぁ、」

「ん? なに?」

「俺のこと好き?」

「はぁ?」