あまりにも。 あまりにも澄んだ、青空みたいな瞳で言われたから―――― 『可愛い』なんて、寄ってくる男に散々言われたことある。 それなのに―――― 私は、自分の顔がどんどん赤く染まっていってるのに気がついた。 「なんなのよ……ッ」 私の呟きは、青空に吸い込まれて消えた。 ―――今思えば。 私はこの瞬間から、彼に――― 榎本蒼太に、恋をしていたのかもしれない。