「ユウヤ…良い人だね」 優也と別れた後、シロがおもむろに口を開いた。 「すごく優しい人だ」 知ってる。 優也はちょっと不器用なだけで、ほんとはすごく優しい。 優也に撫でられた頭に触れてみた。 …そういえば…前にも誰かに頭、触れられたことあったな… いつだろう…… 少し考えて、思い出した。 そうだ――― 蒼太に出会った日だ。